子供と共に見る未来

子育ては忙しい。本当に忙しい。

40になろうかという年で子供を授かったが、仕事も究極に忙しく、慣れない育児でてんやわんや。

 

しかし子供は本当に可愛い。

家に帰って、子供が喜んで駆け寄ってくるときの嬉しさと愛おしさ。

子供がこれから人生で見るであろう景色に自分もワクワクする。

子供が希望に満ちた目で世界を見ている姿に、自分自身も希望をもらっている。

 

私は妻と一緒に、子供がこれから経験することが幸せと希望と楽しさに満ち溢れていることを心から願っている。

 

健康にも気を使うようになった。何故ならば1秒でも長く、妻と子供と同じ世界に生きていたいと思うようになったからだ。

 

人生の目的とは、と10代の頃は色々と思い悩んだものだった。でも今なら確信できる。人生とは愛する人と幸せに楽しく生きる、その瞬間瞬間の喜びの総和なのだ。

 

Die with zeroに、人の一生の価値は、どれだけたくさんの良い思い出を作れたかで決まる、という一節があったが、その通りであろう。苦しみや悲しみは本質的には関係のないものだ。もしくは喜びの一部である。過去の苦しかった、悲しかった思い出は今の自分を同じような切実さで苦しめるものではない。しかし幸せと喜びの思い出は何年経っても自分自身を慰撫し、鼓舞し、人生への希望を再確認させてくれる。

 

妻と子供と、たくさんの綺麗な景色を見に行きたい。

美しい景色に感動する幸せな横顔をいつまでも眺めていたい。

たどたどしい足取りで、子供が生まれて初めての一歩を踏み出したあの瞬間の喜びをいつまでも忘れないでいたい。

 

その一瞬が、永遠の思い出となり、人生の幸せという夢の中で確かに存在するように。